授業概要
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岐阜県には、日本の縮図と呼ぶべき地質や活断層、水環境がある。地質では、20億年前の岩石、日本最古の化石があり、種類も多様である。活断層では、1891年濃尾地震のときに動いた根尾谷断層が世界に紹介され、その後の地震の理解に大きく貢献した。水環境では、清流長良川などの源流から河口までがあり、また地下水に恵まれた地域でもある。これらの豊かな自然について理解を深めるとともに、ふだんは意識をすることの少ない地質や活断層、水環境について知ることにより私たちの身近に潜んでいる問題点を学ぶことが、本授業のねらいである。 また、講義で紹介する複数の博物館の中から、いずれか1つを見学し、その内容をレポートにまとめて報告することにより、自らレポートのテーマを設定し、自ら学び、自らその内容をとりまとめる、といった能動的な学習を行う。これにより、主体的に学ぶ能力を身につけることを目指す。
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到達すべき 目標
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・岐阜の地質、活断層、水環境を理解する。 ・岐阜の地質、活断層、水環境に関して、私たちの身近に潜んでいる問題点を学ぶ。 ・主体的に学ぶ能力を身につける。
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授業計画と 準備学習
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1.はじめに(担当:大谷) 2.地質:岐阜県は日本列島の縮図-20億年前の石ころから最近の地層まで(担当:大谷) 3.活断層:1891年濃尾地震と根尾谷断層-そのとき何が起きたのか(担当:大谷) 4.地質・活断層と水環境:濃尾平野の形成(担当:大谷) 5.地質:岐阜に眠る地下資源(担当:大谷) 6.地質:岐阜の活火山(担当:大谷) 7.水環境:濃尾平野の地下水と地盤沈下(担当:神谷) 8.水環境:岐阜県における地下水の役割(担当:神谷) 9.水環境:木曽川水系における流域の空間構造と特徴(担当:吉村) 11.水環境:木曽川水系における洪水の歴史とその対応策(担当:吉村) 12.水環境:流域内水環境に及ぼす人間活動の影響と制御策(担当:吉村) 10, 13, 14.博物館実習(3回分の授業に相当) 教員が提示した複数の自然系博物館の中から、受講生がどれか1つを選び、各自で博物館を見学して、その内容をレポートにまとめて報告する 15.総まとめ授業、及び理解度認定
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授業実施方法
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授業の特色
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学生のアク ティブ・ラー ニングを 促す取組
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使用言語
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TA,SA等配置 予定
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基盤的能力 専門的能力
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授業時間外 の学習
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博物館実習は授業時間外に実施し、博物館の入館料と交通費は受講生が各自で負担する。また、授業時間外の学習として課題等を課すことがある。
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成績評価の 方法
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理解度認定(50%)・課題(20%)・博物館レポート(30%)により総合評価する。授業への取り組みを評価対象とすることもある。
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到達度評価 の観点
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理解度認定・小テストでは、基本的な現象を理解している場合は次第点、ある現象を自らの言葉で論理的に説明できる場合は高得点を与える。レポートでは、自らの言葉で見学内容をきちんと報告している場合は及第点、受講生にとって新たに理解した点を論理的に説明している場合は高得点を与える。
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テキスト
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テキスト (詳細)
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参考文献
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No
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書籍名
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著者名
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出版社
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出版年
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ISBN/ISSN
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1.
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『みのひだ地質99選』
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小井土 由光
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岐阜新聞社
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2011
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978-4877971670
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2.
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『ひだ・みの活断層を訪ねて』
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岐阜県活断層研究会
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岐阜新聞社
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2008
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978-4877971267
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3.
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『濃尾平野の地盤―沖積層を中心に (ジオテクノート)』
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地盤工学会「濃尾平野の地盤―沖積層を中心に」編集委員会
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地盤工学会
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2006
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978-4886442154
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参考文献 (詳細)
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担当教員実 務経験内容 または実践 的教育内容
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実践的授業 内容等
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備考
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履修条件等:学研災・学研賠等の学生保険に加入していること 講義資料の事前掲示:講義資料は事前にTACT上に掲載するので、受講生が各自で印刷をして持参すること
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