授業概要
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現在の化学研究では、化学試薬を使用した実験的研究だけでなくコンピューターを利用した計算化学的・理論化学的研究もさかんに行われている。計算化学的・理論化学的手法は実験結果の解釈だけではなく、実験的手法では困難な対象に対しても適用することができる。近年環境問題への社会的関心が高まる中、環境中の複雑な化学現象を取扱う際に計算化学・理論化学的手法を利用することで大量の化学試薬の使用を避けることは有意義である。 この授業では、数理化学特論で学んだ内容を発展させて、実際に分子軌道計算の演習を行いながら、より精度の高い理論的取り扱いについて学ぶ。
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到達すべき 目標
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(1) 分子軌道計算において、電子相関を考慮することの重要性を理解している。 (2) 量子化学計算プログラムを用いて、電子相関を考慮した分子軌道計算を実施することができる。
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授業計画と 準備学習
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1. ガイダンス、復習 2. Hartree-Fock近似の問題点 3. 電子相関 4. 電子状態と電子配置 5. 配置間相互作用法 6. 多体摂動法 7. クラスター展開法 8. 密度汎関数法 9. 量子化学計算プログラム 10. 分子軌道計算実習(1) 11. 分子軌道計算実習(2) 12. 分子軌道計算実習(3) 13. 分子軌道計算実習(4) 14. 分子軌道計算実習(5) 15. 分子軌道計算実習(6)
この講義を履修するにあたって、数理化学特論で学んだ内容をよく確認しておくこと。
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授業実施方法
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授業の特色
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学生のアク ティブ・ラー ニングを 促す取組
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使用言語
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TA,SA等配置 予定
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基盤的能力 専門的能力
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授業時間外 の学習
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成績評価の 方法
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レポートと平常点で総合的に評価する。
レポート(60%)、平常点(40%)
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到達度評価 の観点
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(1) 分子軌道計算における電子相関を考慮することの重要性についての理解度はレポートにより評価する。 (2) 量子化学計算プログラムを用いて電子相関を考慮した分子軌道計算を実施することができたかは、授業への参加度およびレポートにより判断する。
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テキスト
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テキスト (詳細)
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参考文献
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No
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書籍名
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著者名
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出版社
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出版年
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ISBN/ISSN
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1.
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『Modern Quantum Chemistry』
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A.Szabo and N.S.Ostlund
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Dover Publications
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1996
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978-0486691862
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2.
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『Computational Chemistry, 3rd Edition』
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E.G.Lewars
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Springer-Verlag
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2016
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978-3319309149
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3.
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『Quantum Chemistry, 3rd Edition』
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A.J.Thakkar
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Inst of Physics Pub Inc
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2021
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978-0750338257
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参考文献 (詳細)
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担当教員実 務経験内容 または実践 的教育内容
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実践的授業 内容等
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備考
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【オフィスアワー】 在室の場合はいつでも可
【連絡先】 [居室]地域科学部A棟206
【授業の実施形態について】 対面授業でおこなう
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