シラバス参照

開講年度 2025 
授業科目名 生命倫理学特論 
授業科目名(英文) Bioethics 
担当教員

府川 純一郎

科目開講学部・学科 地域科学研究科 
科目区分 専門科目 
科目分類 自由選択科目(地域文化) 
対象学年 1年生 
開講学期・時間割・教室 後学期 木曜日 3時限 地域 33セミナー室
授業の形態 講義 
単位
履修コード 2QWE50710 
備考1  
シラバスURL https://alss-portal.gifu-u.ac.jp/campusweb/slbssbdr.do?risyunen=2025&semekikn=1&kougicd=2QWE50710 
科目ナンバリング RESCUS5911 



授業概要
本講義では、近年の医療技術の著しい進展により発生した、様々な倫理的問題を検討し、それへの理解と考えを深めます。医療技術の発展は、様々な恩恵や可能性をもたらす一方、医療格差やQOLと安楽死の問題、胚選択や遺伝子操作への関心の高まりなどにより、私たちが従来保持してきた倫理観や善き生へのヴィジョンを毀損し始めてもいます。これらの問題 - 生命倫理の諸問題は、生きていく限り、各人やその家族が何らかの形で直面するものです - に向き合うためには、これまでの培われてきた倫理学的・哲学的見解を知り、そのいずれかを選択し、適用する力が必要があります。そこには絶対的な回答はありませんが、議論を通じて、自らの態度決定を行うことは可能になるでしょう。本講義では府川も執筆に参加した『生命の倫理学』(大月書店、2023年)の講読を通じ、脳死、臓器移植、延命治療、妊娠中絶、胚選択、優生思想、生死学といったテーマについて議論していきます。講読形式は参加人数や各人の希望に合わせて調整を行います。 
到達すべき
目標
・生命倫理学の諸問題を一定度理解し、それに対する自己の立場や態度について思考できる。
・指定テクストを読み切り、その内容を整理することができる。
・他者の人格や異なる意見を尊重しつつ、学問的な水準も落とさない議論を行える。 
授業計画と
準備学習
授業計画:
(1)初回ガイダンス / 講読テクストの紹介
(2)テクスト講読と議論 1
(3)テクスト講読と議論 2
(4)テクスト講読と議論 3
(5)テクスト講読と議論 4
(6)テクスト講読と議論 5
(7)テクスト講読と議論 6
(8)テクスト講読と議論 7
(9)テクスト講読と議論 8
(10)テクスト講読と議論 9
(11)テクスト講読と議論 10
(12)テクスト講読と議論 11
(13)テクスト講読と議論 12
(14)テクスト講読と議論 13
(15)まとめ

・テクストは『生命の倫理学』(大月書店、2023年)です。
・このテクストは、各章の最後の「考えてみよう」に議論点が紹介されています。講義ではそれに基づき議論を行います。
・指定範囲を事前に読んでくること、毎回自分なりの意見を携えて参加することが準備学習になります。 
授業実施方法
対面  
ライブ遠隔  
オンデマンド  
ブレンド型:対面と遠隔を組み合わせた授業          
その他:自由記入欄に具体的に記述ください。                                           
 
授業の特色
討論やプレゼンテーションなど,学生による対話や発表  
フィールドワーク,キャリア実習(インターンシップ),ものづくり等の体験型学習  
図書館やラーニングコモンズなど,教室以外の場所を活用  
ゲストスピーカーの招聘  
TACT,Teams を活用した授業と学習支援          
レポートの添削や提出物の返却               
その他                                             
 
学生のアク
ティブ・ラー
ニングを
促す取組
事前学習型授業  
反転授業(オンラインを活用した事前学習)  
調査学習・フィールドワーク  
グループワーク/対話・議論型授業  
プレゼンテーション  
PBL(問題解決型,プロジェクト型)  
授業前・授業後レポート  
その他                                             
 
使用言語
日本語  
英語  
その他  
講読において特定の用語を確認する際、当該言語(独語・英語など)を使用することがあります。 
TA,SA等配置
予定
基盤的能力
専門的能力
1.基盤的能力に関する重点指導項目「https://www.gifu-u.ac.jp/images/02/b_kiban2013.gif」  
進める力:   計画力   実行力   管理力  
伝える力:   傾聴力   発信力   状況把握力  
考える力:   課題発見力   創造的思考力   論理的思考力  
2.専門的能力や資質・能力に関して、育成を意図する指導  
テクスト講読を通じ、生命倫理の現代的諸問題を理解できるよう、指導します。
他者の人格や異なる意見を尊重しつつ、学問的な水準も落とさない、専門的な議論を行えるよう指導します。 
授業時間外
の学習
テクストの指定範囲を事前に読んでくる必要があります。 
成績評価の
方法
毎回テクストの担当範囲を決め、その内容を報告してもらいます。これは章内のテーマを整理し、自身の考えや疑問も記述するものです。これに加えて、講義内討論での姿勢によって評価します。評価の配分はそれぞれ50%とご理解ください。 
到達度評価
の観点
担当範囲の報告と講義内討論での姿勢を、「到達すべき目標」の三項目に照らして評価します。 
テキスト
No 書籍名 著者名 出版社 出版年 ISBN/ISSN
1. 『生命の倫理学』  三崎和志、小椋宗一郎 他  大月書店  2023  4272431072 
テキスト
(詳細)
参考文献
参考文献
(詳細)
必要に応じ、セミナー内で指示します。 
担当教員実
務経験内容
または実践
的教育内容
実践的授業
内容等
備考
新型コロナウィルス等の感染症の拡大状況にもよりますが、原則的に対面で実施します。 


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