授業概要
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「地域防災リーダー基礎」で学んだ防災・減災に関する基礎的素養を総合的に活かし,地域防災・減災の様々な課題に関連するプロジェクトを実践する.防災・減災の実践の場としては,清流の国ぎふ 防災・減災センターで月1回開催している「げんさい楽座」や大学における防災減災に関する課題,地域などと協働して取り組む防災減災の課題などを予定している. 本講義では,防災・減災に係わるテーマについて,グループで研究・調査・実践に取り組むプロジェクト学習(Project-Based Learning: PBL)を行う.プロジェクト学習においては,プロジェクト実行のためのフレームワークの設定,実施計画立案,プロジェクト実行を学生が自ら行うことで,課題に対する主体的な学びを実現し,主体的な課題解決プロセスを通じて問題発見・課題解決・実行のための基本的スキルを身につける.
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到達すべき 目標
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チームによる互学互習を通じて各自が主体的に問題発見,問題解決,実践するための基礎的な力を身につける.プロジェクトの遂行を通じて防災・減災に係わる課題の拡がりや本質について考えるための視点を身につける.
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授業計画と 準備学習
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授業計画は以下の通りである.ミニレクチャーの時は各チーム時間調整の上,自由に教員とのディスカッションを行うことができる.ミニレクチャーは必要に応じて実施する.また,ガイダンスのときに,受講者の受講状況に合わせて,開講スケジュールを調整する.
なお,初回ガイダンスは10月第1週に実施予定である. 連絡はTACT経由で行うため,必ずTACTのメッセージを確認できるようにしておくこと.
1.ガイダンスと導入(ガイダンスでは科目内容と進め方に関する説明,履修に関する説明および成績評価に関する解説を行う.導入では,チーム分けとテーマの設定,各チームの役割分担を行う) 2.全体セッション(実施計画・次回までの進行) 3-4.自主学習・ミニレクチャー 5.全体セッション(課題遂行状況の報告・ディスカッション) 6-9.自主学習・ミニレクチャー 10.全体セッション(課題遂行状況の報告・ディスカッション) 11-14.自主学習・ミニレクチャー 15.成果発表会
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授業の特色
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学生のアク ティブ・ラー ニングを 促す取組
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実際に自分たちが関わる防災課題をテーマにしたプロジェクトに取り組むため,自分たちの実践がそのまま対策に反映されます.2016-2018年度は「岐阜大学の防災訓練の改善」をテーマとして取り組みました.訓練の企画から関わり,全員参加型訓練の実現,体験型訓練の導入,学生も主体的に関わるシンポジウムの開催を実現してきています.2019年度は,岐阜大学が避難所になった場合を想定し,岐阜大学版避難所開設キットの提案にむけて,大学内各部局における備蓄状況調査,避難者名簿の作成,避難所における張り紙キットの作成などを行いました.2020年度は日常の中で防災意識を高める工夫について検討しました.2021年度は楽しみながら行動変容を促す防災ゲームの開発を行いました.
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使用言語
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TA,SA配置 予定
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基盤的能力 専門的能力
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授業時間外 の学習
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プロジェクト学習は,プロジェクトの遂行は自分たちで進める事が原則になりますので,授業時間外にも必要に応じた活動を実施する事になります.
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成績評価の 方法
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講義とプロジェクトへの参加態度および,最終報告会に向けた資料と発表,質疑応答の内容によって成績を評価します.
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到達度評価 の観点
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可レベル:課題について講義内で触れた程度理解している.課題に対して自分の意見を言うことができる.課題についてチームで決めた自分の役割を果たせる.
良レベル:課題について主体的に調べることで知識を深めている.課題に対して,根拠に基づいて自分の意見を言うことができる.課題について,チームで決めた自分の役割を果たし,率先して取り組むことができる.
優レベル:課題について主体的に調べることで知識を深め,メンバーにもその知識を提供できる.課題に対して,根拠に基づいて自分の意見を言うことができる.また,メンバーにも発言を求めることで,対話を深めることができる.課題について,チームで決めた自分の役割を果たし,率先して取り組むことができる.チームで取り組む際に,意見の相違があっても他者を尊重した行動ができる.
秀レベル:課題について主体的に調べることで知識を深め,メンバーにもその知識を提供できる.課題に対して,根拠に基づいて自分の意見を言うことができる.また,メンバーにも発言を求めることで,対話を深めることができる.課題について,チームで決めた自分の役割を果たし,率先して取り組むことができる.また,自分自身の役割だけでなく,率先して協働を行うことができる.チームで取り組む際に,意見の相違があっても他者を尊重した行動ができる.理解度の低いメンバーや参加度の低いメンバーがいた場合,参加しやすい環境を作ることができる.
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テキスト
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テキスト (詳細)
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参考文献
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参考文献 (詳細)
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担当教員実 務経験内容 または実践 的教育内容
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実践的授業 内容等
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備考
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授業の実施形態:すべて対面授業で行う。(コロナ感染症の状況によりオンライン併用の可能性あり。)
防災士の資格をもっているか,地域の防災リーダー育成講座などの研修を修了済みであるか,「地域防災リーダー基礎」を習得済みであること.プロジェクト型科目となるため,開講日は変則的になります(履修生の時間割を考慮). 本科目を修了すると,地域防災リーダー実践IIの受講資格が得られます.
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