授業概要
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[「ヨーロッパ文化論」は、奇数年度には内海智仁先生、偶数年度には私(内田)が担当します。]
私が担当するこの講義では、原則として毎回1編ずつヨーロッパ文学の古典的名作をつまみ食いすることで、それらの作品を生み出したヨーロッパ文化への理解を深めることを目指します。小レポート執筆時間を除く80分間で毎回1つの作品を扱うという、まさに「つまみ食い」しかできない状況で、私に何が伝えられるかを試行錯誤してみます。ところで私自身の専門はイギリス文学なので、「ヨーロッパ文化論」とは言いつつイギリス関連の作品が多くなってしまう点、また「文学の名作」と言いつつ映画や漫画を取り上げる回もある点を、あらかじめご了承ください。授業で扱う作品を前もって読んでいただく必要はありません。むしろこの講義が、そうした作品に触れるきっかけになってくれれば嬉しいです。なお、対象学年はいちおう「2年」になっていますが、3年生・4年生の受講も歓迎します。
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到達目標
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表向きは(1)特定地域の文化事象を観察し、それらを生み出している思考の型がどのようなものであるかを見抜く技術を身に付けてもらうこと、実際は(2)人文学の講義の真価は表向きの「到達目標」からはみ出てしまう部分にこそあると実感してもらうこと、でしょうか。
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授業計画と 準備学習
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各回の講義で取り上げる作品は、このシラバスを執筆した時点では以下のものを予定しています。若干の変更があるかもしれません。 第1回:ソポクレス作『オイディプス王』 第2回:アプレイウス作『黄金のロバ』およびペトロニウス作『サテュリコン』 第3回:ボッカッチョ作『デカメロン』 第4回:シェイクスピア作『ロミオとジュリエット』 第5回:セルバンテス作『ドン・キホーテ』 第6回:デフォー作『ロビンソン・クルーソー』 第7回:オースティン作『高慢と偏見』 第8回:ディケンズ作『荒涼館』 第9回:フローベール作『ボヴァリー夫人』 第10回:トルストイ作『アンナ・カレーニナ』 第11回:ドイル作『バスカヴィル家の犬』 第12回:ケストナー脚本、映画『ほら男爵の冒険』 第13回:ユゴー原作、ブーブリル&シェーンベルク作、映画『レ・ミゼラブル』 第14回:パコ・ロカ作、漫画『皺』 第15回:マキューアン作『贖罪』およびその映画版『つぐない』
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授業の特色
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学生のアク ティブ・ラー ニングを 促す取組
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毎回授業の最後に提出する小レポートでは、その日の講義を聞いて学生自らがどう考えたかを簡潔にまとめます。 また学期末レポートでは、個々の学生が講義内容を踏まえたうえで、自ら見つけたテーマを探求して論じます。
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使用言語
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TA,SA配置 予定
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基盤的能力 専門的能力
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授業時間外 の学習
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学期末レポートの準備および執筆を行なってもらいます。
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成績評価
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成績評価の対象は、毎回授業の最後に提出してもらう小レポート(55%)および学期末レポート(45%)です。
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到達度評価 方法
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到達目標(1)「特定地域の文化事象を観察し、それらを生み出している思考の型がどのようなものであるかを見抜く技術を身に付けてもらうこと」については、受講者の小レポートおよび学期末レポートによって私が評価します。評価を行う上でもっとも重視する点は、受講者であるあなたが、講義の内容を踏まえたうえで、あなた自身の主張をどこまで論理的に展開できているかです。到達目標(2)「人文学の講義の真価は表向きの『到達目標』からはみ出てしまう部分にこそあると実感してもらうこと」については、成績評価ではなく授業評価に関わる到達目標なので、実際に受講するあなたが評価してください。
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テキスト
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テキスト (詳細)
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毎回の授業では、各回の授業で扱う文学作品およびその他の参考文献からの引用を集めた授業資料を配布します。
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参考文献
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参考文献 (詳細)
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上に挙げた5冊は、あくまで授業の雰囲気を知ってもらうために挙げた例にすぎません。この授業のために使用する文献やウェブページなどの資料は膨大なものになり、とても上の欄には書き切れないので、配布資料に書誌情報を掲載します。なお、各回の授業で扱う文学作品のほとんどは岐阜大学図書館に所蔵されているので、興味があれば探してみてください。
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備考
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【受講者へのメッセージ】・この講義では、毎回出席を取ります。 ・この講義では、原則として授業開始時間きっかり(13時00分)に授業を始めます。
【オフィスアワー】後期は次の時間帯に在室している可能性が高いです。水曜10:00-16:00、木曜12:00-13:00、金曜10:00-12:55。
【連絡先】
[居室]地域科学部A棟7階 内田研究室
[メール]masaru@gifu-u.ac.jp
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