授業概要
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現代の最優先課題の一つである「コミュニケーション」について、他者と関わり合う能力の基礎である母語教育,言語と文化の相対化を可能とする外国語教育,そしてこれらにより培われた能力を社会的・文化的事象に適用するための社会科教育,以上の三つの側面から取り上げ,「コミュニケーション」に対する教育実践者としての問題意識を高めることを目的とする。各回の授業では,「コミュニケーション」に関わる事象について多面的に捉え、小・中・高各学校種の発達段階に合わせた多様な教育に結びつけられる力を付けようとする。 国語、英語、社会科の担当者が、それぞれの専門領域を活かしつつ、母語教育、外国語教育、ならびに社会科教育の観点から、各回個別の問題を掘り下げ、適宜、教材化することを試みる。受講者は、多様な観点から事前に問題意識をもって下調べをおこない、課題をもって授業にのぞみ、討論をおこなうことが求められる。
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到達すべき 目標
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国語領域に関する1回から5回までは、多様な日本語に関する基礎知識を習得し、その教科書教材ほかへの応用ができているかを、口述ならびに筆記にて確認する。 英語領域に関する6回から10回までは、コミュニケーションの道具としての言語について再考し、文科省検定教科書や学習指導要領を中心に、英語教育が前提にしている言語文化観を取り上げ批判的に検証する。また、受講者の各教科に応じて、それぞれの教科における言語文化観の考察を行なってもらう。 社会領域に関する11回から15回の目標は、歴史、地理および現代社会の分野ごとに個別の特性と社会科全体に共通する性格を理解することである。
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授業計画と 準備学習
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1.日本語における多様なコミュニケーション1:岐阜・愛知の方言概説<小・中学校>(担当:山田敏弘) 2.日本語における多様なコミュニケーション2:多言語化する日本〜学校教育を中心に<小学校・中学校>(担当:山田敏弘) 3.日本語における多様なコミュニケーション3:国語辞典に振りかえる日本語<中学校・高校>(担当:佐藤貴裕) 4.日本語における多様なコミュニケーション4:漢文調と漢文教育<中学校・高校>(担当:好川聡) 5.日本語における多様なコミュニケーション5:時空を隔てた他者との対話<中学校・高校>(担当:小川陽子) 6.コミュニケーションにおけることばの働き<小・中学校・高校>(担当:仲潔) 7.言語道具論、再考<中学校・高校>(担当:仲潔) 8.文化とコミュニケーション<小・中学校・高校>(担当:仲潔) 9.英語科教育における「コミュニケーション能力」観<中学校・高校>(担当:仲潔) 10.言語観教育<小・中学校・高校>・テスト(担当:仲潔) 11. 歴史教育における言語表現とその背景<小・中学校>(担当:社会科教員)(ここから教室はA510) 12. 法律と政治の言語特性-公民科教育の多様性①-<中学校・高校>(担当:社会科教員) 13. 経済と思想の文化-公民科教育の多様性②-<中学校・高校>(担当:社会科教員) 14. 地理の見方・考え方による地域文化の教材化<小・中学校>(担当:社会科教員) 15. 社会科教育における文化・言語コミュニケーション(まとめ・小テスト)(担当:大関泰宏)
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授業の特色
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学生のアク ティブ・ラー ニングを 促す取組
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使用言語
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TA,SA配置 予定
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基盤的能力 専門的能力
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授業時間外 の学習
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国語領域第2回授業では、実際に身の回りにある日本語表記について、外国人にわかりやすいかという観点から実際に市内を探索して検討してきてもらいます。
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成績評価の 方法
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国語領域に関しては、小レポートあるいは口頭発表により評価する。 英語領域の授業に関しては、授業貢献度(出席、議論参加度など)、小レポートまたは小テストの総合から評価する。 11~15回目の授業に関しても平常成績と小テストまたは小レポート等により評価する。
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到達度評価 の観点
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国語領域については、基礎的な理解ができていることを前提に、それを小学生向けにわかりやすく説明できれば及第点を与える。特に、自分から課題意識を持って取り組めばB以上、その現場への応用ができていればA以上を与える。 英語領域(6〜10回目)の授業に関しては、受講者による文科省検定済み教科書の分析およびプレゼンテーション、レポートの総合的判断による。 11~15回目の授業に関しては、専門性の理解に加えて社会科に関する文章表現力を重視して評価を行う。
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テキスト
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テキスト (詳細)
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国語についてはプリントを配付する。 仲の回についてもプリントを配布する。
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参考文献
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参考文献 (詳細)
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担当教員実 務経験内容 または実践 的教育内容
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実践的授業 内容等
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備考
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原則は対面授業ですが,AIMS-Gifuを活用した資料提示と課題提出・解説によるオンデマンド型授業を併用する場合があります。
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