授業概要
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学校でならった国語の文法は、なんだかわからなかった。そういう人はいませんか。わからなかった理由は、もしかしたら、国語の文法の矛盾点にあなた自身が気づいていたからかもしれません。文法とは本来、四角四面な規則ではなく、人間どうしが通じ合うための基本的なルール。それを知っていれば、うまくことばで説明もできますし、国語の教材分析にだって役立つことは間違いありません。 この授業では、国語の文法を新しい観点から捉え直し、自分の言語活動にも使え、教育にも使える文法を、考えながら学んでいきます。
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到達すべき 目標
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基礎的な「学校文法」のしくみを、現代日本誤文法と比較しながら理解することを最低限の目標とします。 さらに、毎回課される課題に取り組み、教室内で議論し、文章で振り返ることを求めます。
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授業計画と 準備学習
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1 .イントロダクション:学校文法と日本語文法(学校の国語の文法がわからなくても、文法はおもしろい) 2. 品詞:品詞分類の方法と紛らわしい品詞(形容詞と形容動詞を分ける必要はあるのか) 3 .活用:活用形は何を意味するのか (なぜ、未然、連用、終止、...なのか) 4. 文の成り立ち:(主語ってなんだろう。「は」は主語なの?) 5 .助詞(1): 格助詞( 「学校を出る」と「学校から出る」の違いを説明できますか?) 6. 助詞(2): 副助詞(「ぼくが幹事です」と「ぼくは幹事です」の違いは?) 7. 助詞(3) :接続助詞(接続詞との関係も含めて) (算数の教科書で使われるのは「と」) 8.連体詞・副詞・名詞修飾節:修飾とは何か(「空を見上げたお父さんはつぶやいた」と「空を見上げてお父さんはつぶやいた」) 9 .助動詞(1): 受身, 使役, 可能, 自発(「先生に隣の子を褒められた」に潜む心理は) 10. 助動詞(2) :過去,完了,否定(「お手紙」で、かえるくんは、どう行動した?) 11. 助動詞(3): 推量,様態,伝聞,推定,意志,勧誘など(雨が降るようだ」と「雨が降りそうだ」は違うの?) 12.助動詞と似た働きをする形式(1):義務,許可(先生に向かって、「ストーブ消してもいいですよ」とは...) 13. 助動詞と似た働きをする形式(2):補助動詞(お母さんには、「お弁当作った?」と聞いてはいけません)レポート締め切り 14. 敬語(ことばもよそ行きに着替えましょう) レポートフィードバック 15. 文章・談話 レポート再提出受付
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授業の特色
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学生のアク ティブ・ラー ニングを 促す取組
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授業内では、必ずピアラーニングを促します。他者に、その内容を教えてこそ本当に理解できたと言えます。積極的に他者に教える活動を行いましょう。
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使用言語
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TA,SA配置 予定
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基盤的能力 専門的能力
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授業時間外 の学習
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教科書を最低限でも予習段階で読み、その上で、ワークブックの問題を必ずやってから来てください(各回3時間程度)。授業では、その確認をおこない、さらに発展問題について議論していきますので、前提知識がないと理解できません。また、授業時間外に小テストを4回おこないます。レポートもありますので、きちんと復習をしてください(合計15時間程度)。
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成績評価の 方法
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ワークブックを含む取り組み姿勢・記述内容評価(S, A, B, Cで評価、Sは自分の意見や疑問を持って取り組んだものに与える):60%、 小テスト4回計:20%、 レポート:20%。これらの基礎点の結果を踏まえ、成績を総合的に判断する。 3年生には11月の実習中に課題あり。 C評価 60〜69点、B評価 70〜79点、A評価 80〜89点、S評価 90点以上
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到達度評価 の観点
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ただ漠然と何の予習もせずに授業に来ても、十分な評価は与えられません。最低限、問題1と2には取り組んできて下さい。それを最低限の準備として見ます。 十分に取り組んでいる=S, 一定程度取り組んでいる=A, 取り組みが不十分である=B, 取り組みがない=C
その上で、教室内でおこなうディスカッションに参加して下さい。その交流によって得られた知見も加点評価対象とします。
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テキスト
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No
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書籍名
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著者名
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出版社
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出版年
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ISBN/ISSN
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1.
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『『国語教師が知っておきたい日本語文法』』
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山田敏弘
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くろしお出版
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2004
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978-4-87424-310-7
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2.
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『『日本語文法練習帳』』
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山田敏弘
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くろしお出版
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2015
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テキスト (詳細)
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参考文献
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参考文献 (詳細)
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担当教員実 務経験内容 または実践 的教育内容
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実践的授業 内容等
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備考
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【受講者へのメッセージ】文法は難しくない! 知っていると楽しい! 教材分析にも有効! だと、担当教員は心から信じて授業をおこないます。 【オフィスアワー】事前にメール等で連絡してきてください。 【授業実施形態】原則として対面授業にておこないます。
国語の副免許取得者に関しては、1年次に許可された人のみを受け付けます。その他の希望者と聴講生は、余裕がある場合にのみ受け付けます。
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