授業概要
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人類の歴史を「石器時代」,「青銅器時代」,「鉄器時代」に分ける三時代区分法が示すとおり,人類の歴史には「材料」とりわけ『金属』が深く関わっている。日本列島で金属の利用が始まったのは弥生時代頃とされており,当初は近隣の国より輸入された金属製品の利用にとどまっていた。やがて,金属を様々な形に変える加工技術や鉱物から金属を取り出す製錬技術や純度を向上させる精錬技術も伝来し,自国内で金属製品を作り出すことが可能になった。その後,先人達のたゆまぬ努力によってこれらの技術は発展を続けたが,金属や金属製製作物は,その時代の情勢や文化とも深く関わってきた。本講義では,日本の歴史や文化と密接に関わってきた『金属』について,講師の専門である金属工学の要素を取り入れながら講義を行う。
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到達すべき 目標
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• 古代の金属利用について知る • 金属によって製作されたもの(金工品)について知る • 金属を通じて日本文化史への理解を深める
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授業計画と 準備学習
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1.ガイダンス 2.金属の特徴とその利用 3.日本刀の特徴と成り立ち 4.日本刀の製法 5.古代の製鉄方法,たたら製鉄1 6.古代の製鉄方法,たたら製鉄2 7.古代の製鉄方法,たたら製鉄3 8.日本刀の歴史 9.美術品としての日本刀 10. 日本の近代化と製鉄 11. 日本の鉱山 12. 刃物の特徴 13. 金属を用いた伝統的なものづくり 14. 科学技術を用いた文化財の保護や分析 15. 総括
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授業の特色
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学生のアク ティブ・ラー ニングを 促す取組
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使用言語
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TA,SA配置 予定
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基盤的能力 専門的能力
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授業時間外 の学習
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成績評価の 方法
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期末レポートで評価する。期末レポートでは図書館で文献調査を行い,それをレポートにまとめる。Web上の資料については,電子ジャーナルなどの論文や公的機関が発行している報告書のみを文献として認める。なお,期末レポートはAiMSより電子ファイルで提出することとし,提出期限に遅れた場合は受理しないので注意すること。 レポートの提出締切日は,後期試験期間の最終日までとする。
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到達度評価 の観点
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レポートの評価は,1適切な文献を選定し読み込めているか,2考察が適切か,3文章(レポートとして適切な文章か,論理的に書けているかなど),4書式が守れているかで評価する。これらの条件を逸脱する場合は,減点となるので注意すること。詳細は初回の講義で説明する。
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テキスト
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テキスト (詳細)
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講義で使用する資料をAiMSに電子ファイルでアップロードする。対面で実施する場合も印刷物の配布は行わないので,必要に応じて各自で印刷すること。
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参考文献
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参考文献 (詳細)
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本講義で用いた参考文献は,講義資料中にその都度示す。主な参考文献を上記にあげるが,それ以外にも文献は多数存在するため,図書館などを利用して積極的に読んで欲しい。特に日本刀や刃物関連の文献は,関市立図書館が大変充実しているので,上手く利用して欲しい。ただし,一部の文献は貸し出し制限があるようなので,注意すること。
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担当教員実 務経験内容 または実践 的教育内容
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実践的授業 内容等
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備考
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1.初回の講義は原則として対面のみで実施するが,2回目以降は対面と遠隔講義を併用する。遠隔講義はオンデマンド型動画配信(Streamを利用)とし,対面と遠隔を自由に選択できることとする。
2.岐阜県内でまん延防止等重点措置あるいは緊急事態宣言の発令期間中は,遠隔講義のみで実施する。初回の講義日もこれらの発令下にあった場合は,受講人数を勘案した上で,前半と後半の2グループにわけて対面で実施,もしくは遠隔のみで実施する。その場合の実施形態は,初回講義の2日前までにAiMSから案内するので,見落とさないこと。
3.次年度以降は,本講義は開講しない予定である。次年度からは,本講義と前学期開講科目の自然科学(自然科学総合)「日本刀で学ぶ金属工学入門」を統合して,複合科目として開講を予定している。ただし,本講義もしくは日本刀で学ぶ金属工学入門で単位を取得している場合は,履修できない可能性がある(講義内容の大半が重複するため)。
4.本講義に関わる問い合わせは,中田まで連絡下さい。E-mail:tnakata-lec@gifu-u.ac.jp
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