シラバス参照

開講年度 2021 
授業科目名 現代環境学(社会とエコロジーの接点) 
授業科目名(英文) Modern Environmental Science 
担当教員

伊藤 浩二

科目開講学部・学科 全学共通教育 
科目区分 教養科目 
科目分類 自然科学(環境学) 
対象学年 1年生 
開講学期・時間割・教室 後学期 火曜日 3時限 全共 コモンズ1A
後学期 火曜日 3時限 全共 コモンズ1B
授業の形態 講義 
単位
履修コード 2ZSI331040 
備考1  
シラバスURL https://alss-portal.gifu-u.ac.jp/campusweb/slbssbdr.do?risyunen=2021&semekikn=1&kougicd=2ZSI331040 
科目ナンバリング  



授業概要
本講義では農業・林業・漁業をはじめとした様々な人間活動が自然と調和し持続的に成立している「社会生態システム」を理解することをねらいとします。

具体的には、我が国では2050年に人口が現在の2/3となることが予測される「人口減少社会」の到来を目前としていますが、そのような状況下において、社会生態システムの持続可能性を高めることが、地域社会における持続可能な開発目標(SDGs)の達成にもつながることを事例から理解することを目指します。岐阜県内には世界農業遺産やユネスコエコパークといった世界的認証システムに登録された地域や、緑豊かな岐阜大キャンパスを有するので、フィールドに根ざした考察を深める機会を設けたいと思います。 
到達すべき
目標
・社会とエコロジーの接点に関する概念・キーワードについて、自身の言葉で説明することができる。

・岐阜県における社会生態システムの事例について、体系的に理解することができる。

・グリーンインフラという概念を通して、都市域でも実現可能な社会生態システムのあり方を検討することができる。

・持続可能な社会づくりに社会生態システムをどのように活かせるか、自身の考えを述べることができる。 
授業計画と
準備学習
1 ガイダンス~なぜ社会生態システムを学ぶのか?、SDGsへの貢献

<パートⅠ>生物多様性・生態系と私たちの社会
2 ①生物多様性、生物文化多様性、生態系サービスとは(講義)
3 ②生態系にまつわる課題とマネジメント(講義)
4 ③国と地域での動き~生物多様性戦略、地域循環共生圏、SDGs未来都市など(講義)

<パートⅡ>社会生態システムを具体例から理解する
5 ①世界農業遺産、文化的景観とは~各地の世界農業遺産を事例に(講義)
6 ②世界農業遺産「清流長良川の鮎」を例に(事前学習)
7 ③世界農業遺産「清流長良川の鮎」を例に(見学会)
8 ④世界農業遺産「清流長良川の鮎」を例に(ふりかえり)
9 ⑤社会生態システムの多様なあり方~ユネスコエコパーク・ジオパーク等を例に(講義)

<パートⅢ>社会生態システムとしての都市のグリーンインフラ
10 ①グリーンインフラの具体的事例をもとに考える
11 ②フィールドでの課題発見とアイデア検討(グループワーク)
12 ③フィールドでの課題発見とアイデア検討(グループワーク)
13 ④社会生態システムと参加・協働のデザイン①(グループワーク)
14 ⑤社会生態システムと参加・協働のデザイン②(グループワーク)
15 ⑥社会生態システムと参加・協働のデザイン③(発表会)

※講義タイトル、順序については変更の可能性があります。 
授業の特色
討論やプレゼンテーションなど、学生による対話や発表               
フィールドワーク、インターンシップ、ものづくり等の体験型学習          
図書館やラーニングコモンズなど、教室以外の場所を活用             
ゲストスピーカーの招聘                                  
TACT(旧AIMS-Gifu)を活用した授業と学習支援                       
レポートの添削や提出物の返却                             
その他                                             
 
学生のアク
ティブ・ラー
ニングを
促す取組
・質問時間あるいはAIMS上に質問掲示板を設け、授業内容の理解を促します。

・現場で課題に取り組んでいる方をゲストスピーカーに呼ぶことで、座学と現場を結び付けられるような機会を提供します。

・現地見学を通して、社会生態システムを実感として理解しやすくなるようにします。

・レポートに対するコメントを返却し、疑問に答えたり、新たな気づきが得られるようにします。

・社会生態システムを身近な事例に置き換えて、社会・環境・経済の持続可能性を高めるしくみづくりを考えるグループワークを予定しています。 
使用言語
日本語  
英語  
その他  
 
TA,SA配置
予定
基盤的能力
専門的能力
1.基盤的能力に関する重点指導項目  
進:   計画      実行      管理     
伝:   傾聴      発信      把握     
考:   課題      創造      論理     
2.専門的能力や資質・能力に関して、育成を意図する指導  
身近な自然の課題と可能性を多面的に学ぶことで、本講義が各学生が自身の専門性を高めていく方向性を見つける機会になることを期待しています。 
授業時間外
の学習
参考書ならびに関連文献に目を通すほか、関連する最近のニュース等に注目しておいてください。 
成績評価の
方法
課題レポート(60%) (Ⅰ~Ⅲのパートごとに実施)
グループワーク活動・成果報告(40%) 
到達度評価
の観点
・課題発見力
 世界農業遺産をはじめとする社会生態システムの現状を分析・把握し、課題を明らかにすることで解決に取り組む準備ができている。

・論理的思考力
 社会生態システムについて、自然および人間社会の両面から物事を分析、統合、比較、関係づけて論理立てて思考することができる。

・創造的思考力
 生態系と人間活動の関係を踏まえた上で、課題解決につながる新たな発想を生み出すことができる。

・計画力
 課題解決のプロセスを理解した上で、課題解決に向けた計画が立案できる。

・実行力
 目的を設定し、他者と協働して実行することができる。

・管理力
 目的に向かって、自身やチームの行動や活動をコントロールできている。

・発信力
 客観的な事実や観察を元に、自分の意見を分かりやすく伝えることができる。 
テキスト
テキスト
(詳細)
テキストはありませんが、必要な資料や文献は講義中に随時お示しします。 
参考文献
No 書籍名 著者名 出版社 出版年 ISBN/ISSN
1. 『世界農業遺産──注目される日本の里地里山』  武内和彦  祥伝社  2013  4396113471 
2. 『決定版! グリーンインフラ』  グリーンインフラ研究会(編集)  日経BP  2017  482223522X 
3. 『実践版! グリーンインフラ』  グリーンインフラ研究会 (編集)  日経BP  2020  4296106759 
参考文献
(詳細)
このほか、国連大学サステナビリティ高等研究所いしかわ・かなざわ オペレーティング・ユニット、SATOYAMAイニシアティブ国際パートナーシップ(IPSI)が発行する各種冊子が無料で読むことができるので目を通すことをすすめる。
https://ouik.unu.edu/publication
https://satoyama-initiative.org/old/ja/resources/publications/ 
担当教員実
務経験内容
または実践
的教育内容
実践的授業
内容等
備考
本講義では期間中1回程度の現地見学を土日いずれかで実施することを予定しており、昼食費等の実費を一部徴収するので心づもりを願います。

また3密対策をした上での対面方式での講義を基本とします。

本科目は「次世代地域リーダー育成プログラム」における地域志向科目群に位置づけられており、初級段階のクリアに必要な単位として扱うことが可能です。特に「環境リーダーコース」については、地域活動科目群の選択必修科目の一つに相当します。

詳しくは以下のWEBサイトにある最新版のパンフレットをご覧ください。
http://www.ccsc.gifu-u.ac.jp/ 


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