授業概要
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岐阜県では,古くから金属を使ったものづくりが盛んに行われている。例えば,現在の関市周辺では鎌倉時代から日本刀の製作が始まったとされ,現在でも刀剣関連の職人が数多く活動を続けている。これらの知見が基盤となり,現在では包丁などの刃物の出荷量が全国一となっている。また,飛騨地方の神岡鉱山では,金属材料の原料となる鉱石の採掘が奈良時代頃から始まったとされ,2001年まで亜鉛や鉛を含む鉱石を大規模に採掘していた。 一方で,新しく始まった金属関連のものづくりについては,水道などで使用される水栓バルブの生産や自動車向けの金属製各種部品を生産している。 本講義では,主に金属工学の観点(金属の製錬,金属の物性,金属の組織制御,金属の加工方法など)から岐阜県内で行われてきた古今のものづくりについて初学者向けに解説し,その歴史などについて理解を深める。また,県外で行われてきた関連する事例も紹介し,広い視野での理解を目指す。
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到達すべき 目標
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・岐阜のものづくりについて知る ・金属の特徴とその利用に関する歴史について知る
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授業計画と 準備学習
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1. ガイダンス 2. 金属材料の特徴 3. 金属材料利用の歴史 4. 金属資源とその利用 5. 製鉄方法(現代編) 6. 製鉄方法(古代編) 7. 金属の組織制御と加工方法1 8. 金属の組織制御と加工方法2 9. 日本刀の歴史と特徴 10. 日本刀の鑑賞 11. 日本刀の製法1 12. 日本刀の製法2 13. 日本刀の製法3 14. 刃物・自動車などに用いられる金属材料の特徴 15. 総括
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授業の特色
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学生のアク ティブ・ラー ニングを 促す取組
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使用言語
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TA,SA配置 予定
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基盤的能力 専門的能力
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授業時間外 の学習
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成績評価の 方法
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期末レポートで評価する。期末レポートでは大学あるいは近隣の図書館で本講義に関連する文献調査を行い,それをレポートにまとめる。Web上の資料については,電子ジャーナルや公的機関が発行している論文のみを文献として認める。なお,期末レポートはAiMSより電子ファイルで提出することとし,提出期限に遅れた場合は受理しないので注意すること。 レポートの提出締切日は,前期試験期間の最終日までとする。詳細は講義初回のガイダンスで説明する。
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到達度評価 の観点
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レポートの評価は,1適切な文献を選定し読み込めているか,2考察が適切か,3文章(レポートとして適切な文章か,論理的に書けているかなど),4書式が守れているかで評価する。これらの条件を逸脱する場合は,減点あるいは不合格となるので注意すること。詳細は初回の講義で説明する。
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テキスト
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テキスト (詳細)
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参考文献
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No
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書籍名
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著者名
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出版社
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出版年
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ISBN/ISSN
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1.
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『日本刀の教科書』
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渡邉 妙子, 住 麻紀
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東京堂出版
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2014
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4490208774
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2.
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『金属が語る日本史』
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齋藤 努
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吉川弘文館
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2012
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4642057552
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3.
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『人はどのように鉄を作ってきたか 4000年の歴史と製鉄の原理』
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永田 和宏
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講談社
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2017
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4065020174
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4.
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『日本刀の鑑賞基礎知識』
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小笠原 信夫
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雄山閣
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2019
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4639026269
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5.
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『刃物の見方』
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岩崎航介
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慶友社
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2012
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4874490697
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参考文献 (詳細)
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本講義で用いた参考文献は,講義資料中にその都度示す。主な参考文献を上記にあげるが,それ以外にも文献は多数存在するため,図書館などを利用して積極的に読んで欲しい。特に日本刀や刃物関連の文献は,関市立図書館が大変充実しているので,上手く利用して欲しい。ただし,一部の文献は貸し出し制限があるようなので,注意すること。
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担当教員実 務経験内容 または実践 的教育内容
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実践的授業 内容等
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備考
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1.本講義は,金属工学(金属の物性,金属の組織制御,金属の加工方法など)の知見を用いて,ものづくりについて解説する。全学共通教育科目の「異分野から学び」の方針にもとづき,履修希望者が定員を超えた場合は,専門科目にて金属工学の関連科目を学ぶ機会がある教育学部技術教育講座,及び工学部機械工学科以外の学生を優先して抽選する。 2.本講義は,2019年度自然科学・自然科学総合(昔と今のものづくり),2020,2021年度に開講していた自然科学・自然科学総合(日本刀で学ぶ金属工学入門)及び人文科学・日本文化論(金属で学ぶ日本文化史)を統合した科目である。講義内容が重複するため,いずれかの科目の単位を取得済みの学生は,本講義は履修できない。 3.本講義は対面で実施するが,強い感染対策が必要になった場合はオンデマンドによる動画配信にて実施する。 4.実施内容は,後学期に開講する同名の科目と同一となります。
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