授業概要
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サプライチェーン・マネジメント(SCM)は、原料調達から最終消費に至る生産・流通・販売の供給連鎖を全体管理することであり、ロジスティクスの概念が基本となる。本授業の講義ではSCMの基礎理論と応用的技法、さらにはすべての工程の同期化とITを活用した物流および情報管理について学習する。特に、品質低下が速くて商品管理が困難な食品を中心に、物流、商流、情報流の全体管理を総合的に学び、ロジスティクス概念の徹底理解を目指す。
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到達すべき 目標
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SCMの概念とその仕組みの複雑性を理解すると共に、モノが溢れている日本の毎日の生活で、SCMが見えないところで巧みに機能している実態を把握して、我々の日常が流通を基本として生産・流通・消費の繋がりを実感するとともに、第4次産業革命が進みつつある状況の中で商品の価値、SCMの価値、そしてSCMの高機能に享受している現代人の価値観の関連性を実感できるようになること。
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授業計画と 準備学習
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1 SCMと流通の概念比較 2 流通システムとマーケティングチャネル 3 物流、商流、情報流の機能とパラダイムシフト 4 問屋・共配・一括物流(物流センターの役割) 5 中間流通業者の必要性 6 生鮮食品のSCMと卸売市場機能 7 穀物のSCM 8 流れ(物流、商流、情報流、人流)の最適化 9 企業の使命と課題 10 顧客関係管理(CRM) 11 企業間競争とSCM 12 企業SCMのバックグランド分析 13 EDIの背景・現状・近未来 14 全体最適化理論(SCMとロジスティクスの本質) 15 全体の振り返りと定期テスト
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授業の特色
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学生のアク ティブ・ラー ニングを 促す取組
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各単元の内容を踏まえ、自主的にSCMの仕組みに関して資料調査し、その内容を、実社会の事例に照らし合わせて評価したレポートを提出させる。
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使用言語
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TA,SA配置 予定
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基盤的能力 専門的能力
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授業時間外 の学習
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成績評価の 方法
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学則に定められた出席日数を満たした上で、講義で課せられたレポート内容の総合評価(10%)および定期テスト(90%)を合わせて評価する。
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到達度評価 の観点
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サプライチェーンへの関心を高めるため、具体的な事例に対する意見・感想を記述させ、学生の考察内容をチェックする。さらに、理解度をチェックするため課題の解決策を提示させ、 その内容をチェックする。 毎回、前回の講義内容を振り返り、学生本人に自分の理解度を再確認させる。 定期試験により、基礎知識と応用分析力を評価する。 基本的理解の要点は、 ①SCMの概念とその仕組みを理解しているか、 ②日常生活におけるSCMの実態を把握しているか、 ③生産・流通・消費の繋がりを把握し、商品の価値、SCMの価値、そして人の価値観との関連性を把握しているか。
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テキスト
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No
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書籍名
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著者名
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出版社
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出版年
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ISBN/ISSN
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1.
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『流通システムとサプライチェーンマネジメント』
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遠藤雄一
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同文館出版
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2019
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978-4-495-64971-5
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テキスト (詳細)
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日常生活における、人、モノ、カネ、情報の効率的な流れを意識するため、流通システム、ロジスティクスを意識しながらサプライチェーンマネジメントの本質を理解する上で役立つ。
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参考文献
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No
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書籍名
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著者名
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出版社
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出版年
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ISBN/ISSN
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1.
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『戦略的サプライチェーンマネジメント』
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ショシャナコーエン&ジョセフルーセル
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英治出版
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2015
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978-4-86276-199-6
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参考文献 (詳細)
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担当教員実 務経験内容 または実践 的教育内容
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実践的授業 内容等
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備考
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すべて対面講義で実施。コロナ感染状況に対応してオンデマンド対応あり。
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