授業概要
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本授業では、欧米の言語で書かれた仏教の解説書(原書はフランス語、授業ではその英訳を使用)を読むことで、仏教の原点であるインド仏教の教理、ならびに、それに対する西洋人の理解について学ぶ。日本語で書かれた仏教の入門書は多数あるが、本授業では欧米の言語で著された仏教書を精読することで、仏教の基礎的な教理を時間をかけて丁寧に学ぶ。とくに仏教の術語がどのように翻訳されているかという点に注目し、その教理概念に対する理解を深める。さらに、本授業では、仏教の思想を西洋人の仏教理解と結びつけて論じる文献をテキストとして使用する。このように、21世紀を生きる私たち日本人の仏教観とは大いに異なるインド仏教の姿や西洋の仏教理解について学ぶことが本授業の目的である。
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到達すべき 目標
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(1)西洋におけるインド学と仏教学の成立の概要を説明できる。 (2)西洋における仏教理解の特徴的な点を説明できる。 (3)仏教における基本的な教理概念や術語がどのように英訳されるかを理解している。 (4)仏教における基本的な教理概念や術語の内容を理解している。 (5)上記の点をおさえながら、テキストを適切に翻訳できる。
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授業計画と 準備学習
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授業の内容とスケジュールは以下の通り。 1. イントロダクション、インド学と仏教学の誕生(1) 2. インド学と仏教学の誕生(2) 3. テキスト読解と解説(1) 4. テキスト読解と解説(2)、[トピック1]仏教の術語をどのように英訳するか(1) 5. テキスト読解と解説(3) 6. テキスト読解と解説(4) 7. テキスト読解と解説(5)、[トピック2]仏教の術語をどのように英訳するか(2) 8. テキスト読解と解説(6) 9. テキスト読解と解説(7) 10. テキスト読解と解説(8)、[トピック3]仏教の術語をどのように英訳するか(3) 11. テキスト読解と解説(9) 12. テキスト読解と解説(10) 13. テキスト読解と解説(11)、[トピック4]仏教の術語をどのように英訳するか(4) 14. テキスト読解と解説(12) 15. まとめ 授業の内容やスケジュールについては、受講者の興味や理解度、授業の進捗状況に応じて、適宜調整や変更を行う。
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授業の特色
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学生のアク ティブ・ラー ニングを 促す取組
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授業では、発展的な学習に役立つ参考文献や推薦図書を豊富に紹介するので、各自が興味を持った点に関して、これらの資料を用いて理解を深めることを推奨する。 また、本授業では、仏教の教理や東洋西洋の文化交流を、私たちの日常的な経験と結び付けて学ぶように努める。各自でも、本授業で学んだ内容を基礎として、自らの経験や知識と照らし合わせて、具体的に、そして時に批判的に考察することで、理解を深めてほしい。
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使用言語
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TA,SA配置 予定
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基盤的能力 専門的能力
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授業時間外 の学習
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担当が当たっている者は、自身が担当する箇所の準備を十分にしておくこと。 発表を担当した者は、授業の内容を踏まえて、自身の訳などを修正し、提出すること。 自身の担当以外の箇所についても、可能な限り予習と復習を行い、理解を深めることが望まれる。
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成績評価の 方法
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平常点(授業中の発表、積極性、貢献度)による。必要に応じて、追加でレポート課題を課すことがある。
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到達度評価 の観点
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到達すべき目標の(3)から(5)については、授業中の発表によって評価する。必要に応じて、(1)(2)の理解度をレポート課題によって評価する。
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テキスト
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No
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書籍名
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著者名
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出版社
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出版年
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ISBN/ISSN
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1.
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『The Cult of Nothingness, the Philosophers and the Buddha』
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Roger-Pol Droit (translated by David Streight and Pamela Vohnson)
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The University of North Carolina Press
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2003
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テキスト (詳細)
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授業の限られた時間では、テキスト全体を読むことはできないので、特に重要な部分を抜き出して読む。 該当箇所についてはコピーを配布する。
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参考文献
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No
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書籍名
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著者名
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出版社
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出版年
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ISBN/ISSN
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1.
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『Culte du néant : Les philosophes et le Bouddha』
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Roger-Pol Droit
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Éditions du Seuil
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1997
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2.
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『虚無の信仰―西欧はなぜ仏教を怖れたか―』
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ロジェ=ポル・ドロア著、島田裕巳・田桐正彦訳
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トランスビュー
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2002
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参考文献 (詳細)
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担当教員実 務経験内容 または実践 的教育内容
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実践的授業 内容等
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備考
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前期に開講する「仏教の原点をたずねる〈インド仏教入門〉」と合わせて受講することを推奨するが、本授業のみの受講も歓迎する。 本授業で使用するテキストの原書はフランス語で書かれた Culte du néant : Les philosophes et le Bouddha(Éditions du Seuil, 1997)である。授業ではその英訳を用いる。また、和訳に『虚無の信仰―西欧はなぜ仏教を怖れたか―』(島田裕巳・田桐正彦訳,トランスビュー,2002)がある。英訳・先行する和訳・原書を比較しながら読解と翻訳を進めると、さらに理解が深まることが期待される。 なお、本授業はすべて対面形式で行う。
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