授業概要
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我々が普段なにげなく商品などを通じてふれている食品・化学物質は、様々な規制により安全性が担保されている。大学で学ぶ基礎科学を将来実用化する際にも、同様な規制をクリアーし安全性を担保したうえで普及させなければならない。その一方で、医薬品のように、活用実態により安全性と有効性のバランスで評価されるべき製品群も存在する。 本講義では、様々な商品(物質)の性質やその活用法を理解したうえで、個々の商品に対する規制の根拠と実情を学習する。加えて、身近な商品・製品を取り上げて、自らでそれらの特性及びクリアーすべき規制を確認し、今後大学で学習する基礎科学の意義と習得知識を実用化へ役立てる練習を行う。 また、レポートを添削し、異分野の人々に知識を普及する練習も行う。安全性及び品質保障は、生理活性物質・食材の分野のみならず、機械・情報産業等様々な分野で必要となる。その意味で本授業は生物・化学系の内容ではあるが、異分野の受講生が、将来様々な分野で活躍するための技術・方法を模索する手段の1つとして学ぶ。
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到達すべき 目標
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食品・食品添加物・医薬部外品・医薬品などの違いを理解できるようになる。自らの力で食品添加物・化学物質・医薬品等の基礎知識を習得する方法を獲得する。特に、商品開発に必要なの承認項目や必要書類を検索・入手し、自らの力で何を証明・担保する必要があるかを理解できるようにする。そして、それら項目を文章(レポートを介して)にすることで、伝える能力を備える。特に異分野の人々へ、必要な要件を確実に伝える能力を養成する。
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授業計画と 準備学習
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最近の商品・製品の開発動向を踏まえ、講義の内容は前後することがある。 1 最近の話題、医薬品開発の現状について (製薬企業勤務の経験談) 2 生理活性物質とは (薬の標的について) 3 化合物の体内吸収と分解・排泄(グレープフルーツと薬を一緒に摂取できない訳・プロドラッグとは) 4 最近承認された難病治療薬について (作用機序と副作用の解説) 5 癌とは・抗癌剤とは (作用の機構と、低分子性抗癌剤の昔と現在について。細胞治療に関しての現状) 6 免疫機能の異常で起こる病気について (難病とは) 7 医薬品開発のトレンド(アンメットメディカルニーズと健康保険「日本と海外の違い」) 8 治験とは・治験承認書とは 9 承認申請書の入手方法と、内容の読解法 10 今後の細胞治療と薬価について 11 医薬品と一般大衆薬の違い 12 医薬部外品の承認に関して 13 食品に関する規制 14 機能性表示食品・特保の違い 15 総括
内容はその時の話題により、前後します。
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授業の特色
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学生のアク ティブ・ラー ニングを 促す取組
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2週目からレポート作成し、次の週に5-6人ずつ講の内容をレポート提出(300字程度)する。それらは、添削し返却します。2-7回目の内容は採点しませんが、特に分かり易く仕上げている場合は、最終評価を1つ上げることとします。最終評価は、8-14目のレポート(500字程度)の仕上がり具合いと、15週目において講義全体に関してのレポート(A4 1枚)を作製しその内容を評価します。 これらのことから、講義中のスマートフォンやPCで情報検索することをも想定しています。 定期試験はありません。
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使用言語
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TA,SA配置 予定
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基盤的能力 専門的能力
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授業時間外 の学習
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成績評価の 方法
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8-14目のレポートの仕上がり具合いと、15週目のレポートで評価します。
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到達度評価 の観点
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毎回のレポート提出があります。2回目のレポートの仕上がり具合いを評価します。加えて、添削後の改善度合いを評価します。最終レポート。
判定基準は、上記100%を基礎とし、受講生の情報発信力が S(秀): 新聞記事と遜色ないレベルであり、科学的根拠を理解できる。 A(優): 科学的根拠を誤解なく伝えることができる。 B(良): 専門的知識を有する聴衆には理解できる。 C(可): 論旨は科学的に間違ってはいない。 D (不可): 論旨が科学的に間違っている。または、出席日数不足(1回目のレポート提出の不備)。
これら判定は抽象的でもあるため、Dを除いては、1回目から最終レポートまでの上達度も考慮します。また、場合によっては、学生さんと相談した後に最終判断することもあります。
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テキスト
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テキスト (詳細)
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試料はPDFとしてアップもしくは配布します。講義内ではスマートフォンで情報検索を行います。
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参考文献
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参考文献 (詳細)
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試料はPDFとしてアップもしくは配布します。講義内ではスマートフォンで情報検索を行います。
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担当教員実 務経験内容 または実践 的教育内容
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実践的授業 内容等
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備考
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特に無し。スマートフォンを利用していない受講生は事前に連絡してください。 原則、対面で講義しますが、状況によってはオンラインにします。 連絡は take(アットマーク)gifu-u.ac.jp 岐阜大以外の学生さんは、原則、オンラインまたはオンデマンデドとするが、教室の空き具合では対面も可とする。この場合はメールで相談するものとする。
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