授業概要
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・マネジメント理論は、経営組織論/マクロ理論(社会学・経済学からの応用)と組織行動論/ミクロ理論(心理学からの応用)がある。本講義では経営組織論/マクロ理論が中心となる。 ・そして本講義では、経営組織論について体系的に理解することに重きを置く。そのためには主要な理論、概念を学ぶ。
*理論とは、抽象化された概念と概念の間の因果関係のこと。 *ミクロの理論については、組織行動論(2年生向け)において、講義を行う。なお、13~15回の内容は変更する可能性がある。
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到達すべき 目標
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①経営組織論の基本的概念と理論を理解する。 ②理論を使って、現実を説明する。 ③組織論の発展を時系列に追うことで、古典的な内容も踏まえた上で、その意義と限界を学ぶ。
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授業計画と 準備学習
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第1回 ガイダンス 授業の概要と学問体系(経営学)の概略
第2回 組織とはどういう存在か
第3回 フレデリック・テーラーの科学的管理法 (DVDあり)
第4回 フォードシステムと科学的管理 (DVDあり)
第5回 マックス・ウェーバーと官僚制 第6回 ロバート・マートンと官僚制の逆機能 (DVDあり)
第7回 前半の確認テスト(20分) / フォードシステム・官僚制の負の側面:マクドナルド化する社会
第8回 満足化原理と組織均衡論 (近代組織論)/ サイモン、マーチ=サイモンの近代組織論
第9回 組織構造 機能別組織と事業部制組織 (多角化戦略と事業部制) 第10回 有機的組織と機械的組織、分化と統合、コンティンジェンシー理論 (DVDあり)
第11回 事業コンセプト (事業システムの理解のために、スターバックス、洋菓子店) (DVDあり) 第12回 事業システム (コンビニエンスストア、スーパーマーケットなど) (DVDあり)
第13回 事業コンセプトと事業システム (百貨店、製造業、など) (DVDあり)
第14回 全体の復習 / 日本企業のグローバル化 第15回 最終テスト 40分 / 日本企業のグローバル化 *14、15回は内容に変更の可能性あり。
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授業の特色
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学生のアク ティブ・ラー ニングを 促す取組
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授業の中で、グループワークを行い、定期的に議論を行う。
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使用言語
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TA,SA等配置 予定
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基盤的能力 専門的能力
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授業時間外 の学習
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・教養授業で、「社会学」、「ミクロ経済学」、「心理学」を受講することが望ましい。
・経営組織論を受講するに当たっては、基礎理論の1つである「社会学」を受講しておくことが望ましいので、教養科目で「社会学」を受講することを推奨する。
・経営学はミクロ経済学、社会心理学の応用分野でもあるため、1年次のうちに、教養科目で「ミクロ経済学」、「社会心理学」を受講する、もしくは基礎的な教科書を読むことを推奨する。
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成績評価の 方法
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前半の確認テスト30~40%。 後半の最終テスト60~70%。 (ただし、テストの一部をレポートに変更する可能性がある)。
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到達度評価 の観点
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①経営組織論の基本的概念と理論の理解、について確認テストと最終テストで評価する。 ②理論を使って現実を説明する、について確認テストと最終テストで評価する。 ③組織論の発展を時系列に追うことで、古典的な内容も踏まえた上で、その意義と限界を学ぶ、について確認テストと最終テストで評価する。 *ただし、テストの一部をレポートに変更する可能性がある。
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テキスト
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No
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書籍名
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著者名
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出版社
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出版年
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ISBN/ISSN
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1.
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『なし』
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テキスト (詳細)
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参考文献
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参考文献 (詳細)
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『よくわかる組織論』は、包括的な内容であり、マクロ・ミクロの組織論を含んでいる。様々なトピックがあり、広く学ぶためには良い教科書である。
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担当教員実 務経験内容 または実践 的教育内容
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実践的授業 内容等
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備考
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☞ 原則対面式であるが、部分的に、遠隔授業(オンデマンド)の形式で行う可能性がある。
・授業教材をアップロードし、オンデマンドで行う(1回あたり、45分)。 ・オンデマンドを受講した上で、対面でディスカッションを行う ・例えば、オンデマンドで45分を2回受講し、対面で90分、2回分のディスカッションを行う。
☞休講があった場合、対面の補講で補う(16回目)。
☞ 経済番組・日経新聞を読むこと。 ・好奇心・問題意識を高めるように、日経新聞を読み、経済番組(WBS、ガイヤの夜明け、カンブリア宮殿など)、NHKスペシャルなどを見ることを推奨する。 ・授業内でも番組を紹介していくので、各自、日経新聞を読むこと、経済番組を見ること。 ・初学者にとっては、経済番組を見ることは重要である。
☞ 社会の変化・情報への感度を高める。 ・授業から十分に得ることができない情報は、信頼できるメディアを活用することが望ましい。テレビ東京系のWBS、ガイヤの夜明け、カンブリア宮殿を推奨する。
☞ 体系的理解と実践について 企業経営や経営組織については、「直感的にわかる」、「体系的に理解する」、「実践できる」では大きく異なる。大学で学ぶことは、「体系的な理解」である。「体系的な理解」と「実践できる」には、大きな飛躍がある。
体系的に理解しているはずの研究者には実践できない者が多く、経営者には不向きである。起業家、経営者には「経営学・組織論」を学んでいないことが多いが、組織経営の実践には長けている。
このように経営理論とその実践には大きなギャップがある。組織運営し、動かすことは容易ではない。医学、法学のように学術的知見が実践に直結するわけではない。
社会科学は人を取り扱っているためである。人を動かすのは人に対する総合的な理解が必要である。文化人類学、歴史、文学、芸術などを通しても、人を理解することはできる。大学は知の宝庫であるが、主体的に学ぶかどうかで、すべてが決まる。1-2年生のうちに、幅広い知見を身につけてほしい。
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