授業概要
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本授業では、アントレプレナーシップ(entrepreneurship)の基礎を学ぶ。 アントレプレナーシップとは、起業家精神/企業家精神と訳され、「実際に何もないところから価値を創造する過程(Timmons 1994)」、また「コントロール可能な資源を超越し、機会を追求する姿勢(Stevenson 1983,1985,1990)」などと定義されている。 例えば、新商品や新サービス、新事業、新ビジネスの創出に向けて高い意欲を持ちながらリスクに対して挑戦し、既存の枠に囚われずに新しい価値を提供する姿勢や行動様式のことである。 本授業では、ビジネスの基礎的知識の無い学生が基本から学ぶことを前提として、アントレプレナーシップに関する知識の伝達やアイデア創出グループワークなどを行う。 具体的には、ビジネスに関する基礎的事項、先行ビジネス・起業の事例、新ビジネス創出・起業に関する基礎的情報、社会で活躍している起業家や企業人の体験談/事業内容などを参考に、現代ビジネスや地域社会、自身の周辺における課題を主体的に調査・発見し、それを解決するためのアイデア(ビジネスアイデアなど)を考案する。 その後、ビジネスプランに落とし込む作業(グループワーク等)を通して、ビジネスや社会活動において必要な知識やスキルを習得する。また、将来「会社における新規事業の企画・推進」や「起業(副業的起業・週末起業を含む)」などの際にも役立つ知識やスキルも習得する。その過程において、視野拡大と意識改革を行い、アントレプレナーシップを醸成する。 さらに、各学部で学ぶ専門性などと関連付けながら、将来キャリアにおける自己のイメージ・キャリア構築・豊かな人生プラン構築を模索し達成する方法や能力を習得する。
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到達すべき 目標
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■ アントレプレナーシップの基本的な考え方(定義・意義など)を理解し、主体的に説明できる
■ 新ビジネス創出や起業に関する全体像(知識やスキルなどを含む)を把握し、基礎的理解を得ている
■「現代社会における課題・問題を自身の視点で調査し発見する力 『課題発見力/発掘力』 」が身に付いている
■「課題・問題を解決するためのアイデアを自身で考える力 『アイデア創出法・創出力』 」が身に付いている
■「ビジネスアイデア/ビジネスプランの作成法」を理解している
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授業計画と 準備学習
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1. ガイダンス(授業趣旨説明) 〇アントレプレナーシップ ① 『アントレプレナーシップ概要:いま、なぜアントレプレナーシップが必要か』 〇自己紹介(全員)、アントレプレナーシップに係わる事前アンケート
2. アントレプレナーシップ ② 『アントレプレナーシップの基礎理論』、対話
3. アントレプレナーシップ ③ 『アントレプレナーシップの社会的意義』、対話
4. アントレプレナーシップ ④ 『起業家(学生起業家・社会起業家など)や経営者等による講演・対話 ①』
5. アントレプレナーシップ ⑤ 『起業家(学生起業家・社会起業家など)や経営者等による講演・対話 ②』
6. スタートアップサイエンス(起業の科学)① 『スタートアップサイエンス概要、スタートアップのアイデア創出法』、対話
7. スタートアップサイエンス(起業の科学)② 『スタートアップの成功要因、ビジネスアイデアを生み出すコツ』、対話
8. スタートアップサイエンス(起業の科学)③ 『スタートアップ関連ファイナンス(資金調達など)・マーケティング』、対話
9. グループワーク ① 『ビジネスアイデア検討』
10. グループワーク ② 『ビジネスアイデア検討/ビジネスプラン検討』
11. プレゼンテーション講座 『ビジネスアイデア/ビジネスプランの効果的な伝え方(資料作成法を含)』
12. グループワーク ③ 『ビジネスアイデア/ビジネスプランのブラッシュアップ』
13. ビジネスアイデア/プラン共有会(ショートプレゼン) ①
14. ビジネスアイデア/プラン共有会(ショートプレゼン) ②
15. ビジネスアイデア/プラン共有会(ショートプレゼン) ③ 授業の総括、アントレプレナーシップに係わる終了後アンケート
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授業の特色
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学生のアク ティブ・ラー ニングを 促す取組
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■アイデアを生み出す過程(グループワークなど)において、「相手の言葉を否定せずに一旦受け入れ、自分のアイデアを付け加えて返す話し方(「イエス アンド(Yes and)」話法)」を取り入れ、「他者に対して助言はするが否定はしない」という共通認識の下で進めていく。アイデアを自身で考え、他者に伝え、他者から前向きな意見をもらえるなど、アイデアを生み出す「楽しさ」を体感できる。
■ゲストスピーカー(起業家や企業人)による講義は、「座談会形式」、つまり講師と同じ目線で気軽に意見交換を行える雰囲気の下で行う。
■本授業において作成したビジネスアイデアやビジネスプランは学外のビジネスプランコンテストなどで発表できる(希望者には担当教員や学外専門家による伴走的支援も行う)。またアイデアの実用化を希望する受講生には伴走的支援も可能である(要相談)。
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使用言語
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TA,SA配置 予定
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基盤的能力 専門的能力
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授業時間外 の学習
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■ 日頃から「社会課題、新ビジネス、起業、イノベーション、スタートアップ(ベンチャー)、起業家(アントレプレナー)など」に関連したメディア記事(Web・テレビ・新聞・雑誌など)に目を通し情報収集を行うこと
■ 現代社会における課題・問題について、日頃から考えること(例えば、日常生活を送る中で自身や周りが困っていること、自分ごとの課題、地域の課題など)
■ 上記課題・問題を解決するためのアイデアについて考えること
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成績評価の 方法
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■ レポート 『ビジネスアイデア/ビジネスプラン(本授業にて作成し、まとめたもの:PowerPointあるいはWord・Excelなどにより作成)』と『情報共有会における発表(第13~15回の授業時に実施予定)』 :65%
■ 小レポート 『担当教員からの課題や、ゲストスピーカー講義における感想や意見』 :25%
■ 授業への貢献(発言・他者とのコミュニケーションなど):10%
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到達度評価 の観点
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■ ビジネスアイデア/ビジネスプラン(アイデアの起点となった課題・問題設定を含む)において、『受講生自身の独自(オリジナル)の視点・知見』が含まれていること
■ ビジネスアイデア/ビジネスプランの『完成度』
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テキスト
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テキスト (詳細)
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参考文献
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No
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書籍名
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著者名
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出版社
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出版年
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ISBN/ISSN
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1.
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『入門 起業の科学』
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田所雅之
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日経BP社
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2019年
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参考文献 (詳細)
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担当教員実 務経験内容 または実践 的教育内容
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実践的授業 内容等
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備考
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※ 授業の実施形態:すべて対面授業で行う(名古屋大学の受講学生はWeb受講可)
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